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考案

これらの結果より、C5aがマスト細胞の遊走および脱顆粒に強い影響を及ぼすことが示された。また、OA関節滑膜と比較してRA関節滑膜で多数のマスト細胞が存在し、豊富にトリプターゼを含有していた。
マスト細胞が脱顆粒して放出されるトリプターゼやTNF-αなど様々なサイトカインを含むマスト細胞由来可溶性因子が滑膜細胞増殖とRA関節滑膜の遷延性炎症において重要な役割を果たすため、経口非ペプチドC5a受容体拮抗剤(W-54011)によるマスト細胞のC5a/C5aRカスケード制御(非IgE依存性脱顆粒制御)というRA治療の新規治療戦略を提唱する。

RAにおけるマスト細胞のC5a/C5aRカスケード制御療法